

WHAT
EV充電器の設置は、いまだに「ガソリンスタンド」の発想が主流です。速く充電して、出ていってもらう。一方で、施設や地域は多くの場合、逆のことを考えています。少しでも長く体験して楽しんでほしい、周辺も回遊してほしい。充電インフラと施設の思惑が噛み合っていないように見えるシーンを多く見てきました。EV-HooKは充電時間を「滞在時間」として設計する課金システムです。PLUG & Plateは、その滞在時間を地域の体験につなげる試行として設計しています。
HOW
名前はPlug(充電)とPlate(食)。Plug & Playのもじりです。1900年、ミシュランはタイヤを売るためにレストランガイドを作りました。お店に行く、タイヤが減る、タイヤが売れる。PLUG & Plateは同じ構造をEV充電で回しています。お店に行く、長く停める、充電時間が増える。EV-HooKの利用開始時、解錠画面に、その充電サイト周辺のショップガイドを表示します。エディターが実際にその街を歩いて、体験して選んだ店舗だけを掲載する取り組みです。広告枠ではありません。評価はミシュランの星に代えて「Coup de Foudre」。フランス語で「落雷」、転じて「一目惚れ」。1〜3つの雷で表します。STAY(滞在時間の目安)、PRICE(価格帯)、ロケーションマップ、営業時間も掲載しています。
- ミシュランガイドとは?
- 1900年、タイヤメーカーのミシュランがドライバー向けに無料配布したレストラン・ホテルガイドが起源です。優れた店を紹介することでドライブの動機を作り、結果としてタイヤの消費につなげるという好循環を生み出すことを狙った仕組みだと言われています。現在は世界的なレストラン評価として知られていますが、もともとは「移動の理由を作ることで、本業を回す」という構造です。PLUG & Plateは、この構造をEV充電に応用しています。

WHY
広告モデルにすると情報の質が保てないリスクがありますし、始めたばかりのサービスは枠が埋まらないこともあります。質が落ちれば「行ってみよう」が生まれず、好循環が止まることを恐れています。ミシュランガイドが120年続いているのは、ガイドの中身が豊富で、信頼できるからです。同じ理由で、掲載情報はエディターの取材に限定しています。充電サイトごとにページを分けているのも、「福岡のおすすめカフェ」では意味がないからです。今まさにそこで充電しているドライバーにとっては、徒歩圏の情報だけが必要だと考えています。
