

WHAT
熊本県人吉市の温泉「いわい温泉 さ蔵」で、撤去予定だった30kWの急速充電器にEVHK-coreを後付けし、施設の営業時間内・利用者向けの充電サービスとして再設計しました。補助金で設置された充電器には「24時間公開」「EV専用駐車場」といった要件が伴うことが多く、施設運営と噛み合わないまま数年が経ち、撤去が現実的な選択肢になっていた案件です。充電器自体を入れ替えるのではなく、既存設備を活かしてきちんと使われる形にすることを選択しました。
HOW
既存設備の再活用
撤去予定だった30kW充電器に、EVHK-coreを後付けしました。充電器の買い替えや大がかりな工事は不要です。動力で稼働するタイプの充電器であるため、キュービクルも不要。施設側の負担を最小限に抑えています。
30kWという出力について
30kWは「古い」「遅い」と言われることがあります。しかし、30kW × 2時間 = 60kWh。一般的なEVのバッテリー容量は50〜80kWh、テスラやポルシェの大容量モデルでも100kWh程度です。温泉、ゴルフ場、商業施設など、2〜3時間の滞在が前提の場所では、30kWで十分すぎるほどの出力です。高速道路のサービスエリアのように、滞在を前提としない場所とは話が違います。
料金設計
占有時間課金で15分450円を採用しました。通電中は1kWhあたり約60円に相当します。参考までに、大手急速充電サービス(50kW以下)ではビジター料金で100円超/kWh、大手ブランド専用の充電器でも約80円/kWh程度が実態です。「古い30kW充電器」が、これらより安い設定で運用できています。なお、150kW以上の充電器であっても、バッテリー残量等によって出力は変動します。安定的に30kWを出力する充電は、占有時間課金との相性も良いタイプです。
- EV充電器を補助金で設置するメリット・デメリットは?
- 最大のメリットは導入コストの軽減です。急速充電器は本体だけでも数百万円規模になるため、補助金の活用は現実的な選択肢です。一方、「24時間公開」「EV専用駐車場の確保」「施設利用者以外への開放」といった要件が伴うことが多く、施設の運用と噛み合わないケースもあります。補助金の要件を満たすことと、施設にとって使いやすい充電環境を作ることは、必ずしも一致しません。EVHK-coreは、補助金で設置された既存の充電器を活かしたまま、施設の運用に合った形に再設計できる仕組みです。

WHY
充電器の載せ替えではなく、既存設備への後付けを選択した理由はシンプルで、投資額の最小化です。充電器本体の買い替えは不要、大がかりな工事も不要。施設側のコストを最小限に抑えたまま、充電サービスとして再稼働できます。撤去を検討するほど持て余していた設備に、大きな追加投資をする理由はありません。
